彫刻の森美術館感想

仕事で近くを通ったので、帰りに箱根彫刻の森美術館に立ち寄った。


駐車場のおっちゃん:
「あの、お客様・・・じゃないですよね?」


どういうこと?
「あの、お客様、ですけど・・・」


ああそうでしたか、それでは500円になります、ってさぁ、もしお客様じゃなかったら何だったんだ?職員?彫刻家?飛び込み営業?
一人でスーツ姿&幌オープンで平日に入ったからなのか?
というか誰になりすましたら面白かったんだろう。


そういう機転はとっさに利かなかった。俺も固いね。
まだまだ人生楽しむ余地はたくさんある。
なんて思いながら、クロッキー帳と鉛筆だけ持って入場。



ヘンリー・ムーア。
安心する形。たっぷりした大きさ。
固い冷たい筈なのに、やわらかい温かい気がする。



偉大なる物語、の一部。ここと、これの左側が好き。
希望と自然な勇気が湧いてくる。
今回観た中で、これが一番好きだった。
これと、これが似合う庭が欲しい。



羊羹でできたヘンリー・ムーア。
のように見えなくもない。改めて写真みると。
もしくはカタツムリの中身とか。



これでかい。後ろにピカソ館。
陶器シリーズがたくさんある。
とても柔らかい表情の版画もあって、そういうのを見せられると、デッサン力って大事だと改めて思った。


でかいことはいいことだ。
彫刻の森っていうからには、森なんでしょ。広いんでしょ。
でも想像よりもここは狭い。ちょっと残念。


思うに俺が期待してたのは、彫刻自体じゃなくて彫刻のある空間だった。
だからてっきり東京ドーム何個分?的にだだっ広い公園か広場に、そこにとけ込む彫刻があるのかと思ってた。実際は東京ドームより一回り大きいくらい。
作品はそれぞれ存在感によって守備範囲みたいなのがあって。それがかぶってる感じがした。


まあこの人達は別。右下の。↓



飛んでる。本当に、飛んでる。
おーー飛んでる!って叫んじゃう。
俺も同じ格好して、ぎゅーっと身体を伸ばしたくなる。
そしたらたぶん飛べる。
でも彼らの方がシャープに飛べる。


ところで屋外彫刻=触れるもんだと勝手に思ってたらダメなのね。
触覚がうずうずしてた。


あとミュージアムたるもの、食事は美味しくなくては・・・。いや、決してまずいとかじゃないんだが。
味覚が満足するのと、この作品を味わうのと、結構近い感覚だと思うんだよね。


などとちょっと期待し過ぎたところはありますが、でもやっぱり彫刻は好きで、今度はのんびり散歩しに来ます。
ぜんぜんゆっくりできなかったし、ってそりゃ仕事中にサボって来てるからか。


クロッキーは4枚くらい描いたかな。ヘンリームーアのを。
これもまた描きに来よう。


仕事と切り離して来れるときに。