薪能

hanakama2005-10-09

今日は、今にも雨が降り出しそうな寒空の下、鎌倉宮薪能を観た。
これまた・・・見入ってしまった。どう書けばこのショックが伝わるんだか。
能をみるのは、子供の頃じいちゃんとNHKで見て以来で、生は初めて。内容もさっぱわかんないド素人。
でも細部といい全体といい、舞台にぐぐぐぐぐっと引き(惹き)つけられる。革をパンッと張った太鼓は、軽くたたいているように見えても、驚くほどいい音で響く。渋くかすれた笛の音と、舞と、うまい具合にからむ。
とーっても完成度が高い。無駄が無い。隙が無い。

重ねて、薪能はamphitheaterなもんだから、舞台は鎌倉宮の山と木に囲まれている。そして夜である。
まさに『陰翳礼讃』 by 谷崎潤一郎
陰翳礼讃 (中公文庫)

日本を感じられること・ときが、一番好き。感性センサーがもっとも反応するのは日本文化だし、Originを感じるしね。